ペット育成ゲームの作り方|Unityで放置型の育成ゲームを最後まで作る全8回

ペット育成ゲームの画面。1段階目・2段階目・3段階目のペットと、ショップの画面

Unityの使い方はひととおり覚えたけど、「じゃあ実際にゲームを1本作るには、何から始めたらいいの?」と手が止まってしまう人は多いと思います。そんな人にオススメなのが、ペットを育てる育成ゲーム!ボタンとゲージが中心なので、アクションゲームのような難しい物理や当たり判定がほとんどありません。

このシリーズでは、ゲームを閉じている間も時間が進む「放置型のペット育成ゲーム」を、プロジェクトを作るところからスマホでのビルドまで、全8回で一緒に作っていきます。

こんなゲームを作ります

  • ペットにごはんをあげたり、あそんであげたりして育てる
  • 時間がたつと「おなか」と「きげん」が少しずつ減っていく
  • ゲームを閉じている間も時間が進むので、久しぶりに開くとおなかがペコペコに
  • お世話をするとコインがもらえて、ショップでごはんやおもちゃが買える
  • お世話を続けるとペットが進化して、見た目が変わる
  • スマホの縦画面で遊べる形(Androidのビルド)まで作る
久しぶりに開いたときの「おかえり! 5時間ぶりだね」のパネルと、おなかが減ったペット

こんな人に向いています

  • Unityの基本操作とスクリプトの基礎を覚えて、次に何か1本作りたい人
  • アクションゲームより、UIとデータが中心のゲームから始めたい人
  • スマホで動くものを作ってみたい人

前提知識はUnityスタートガイドの内容です。分からないところが出てきたら、各回からリンクしているガイドの記事に戻って確認出来ます。

このシリーズで覚えられること

回作るもの覚えるUnityの機能
#1縦画面のレイアウトCanvas Scaler、アンカー、Safe Area
#2ペットの表示とアニメーションAnimation・Animator、Sprite
#3おなかときげんのゲージ時間で減るパラメータ、スクリプトからUIを更新
#4お世話のボタンボタンの処理、効果音とBGM
#5閉じている間の時間経過DateTime、保存のタイミング
#6セーブデータJSON、ファイルへの保存
#7ショップと持ち物ScriptableObject、List、Scroll View
#8進化とエンディング、ビルドデータで見た目を切り替える、Androidビルド

「ゲームのバランスの決め方」(何時間でおなかが空くか、アイテムの値段をいくらにするか)も、回ごとに考え方を書いています。

お世話を続けて進化したところ。「ぴょこすけに しんかした!」のお知らせ

全8回の目次

  1. #1 縦画面のプロジェクトとUIのレイアウトを作ろう:Universal 2Dでプロジェクトを作り、どの機種でもくずれない縦画面のUIを組む
  2. #2 ペットを表示して、ぴょこぴょこ動かそう:待機・喜ぶ・しょんぼりのアニメーションを作って、Animatorで切り替える
  3. #3 おなかときげんのゲージを作ろう:ペットの状態を数字で持ち、時間で減らしてゲージに反映する
  4. #4 ごはんとあそぶのボタンでお世話しよう:ボタンで回復とコイン、効果音とBGM、押しすぎ防止
  5. #5 閉じている間も時間を進めよう:DateTimeで「閉じていた時間」を計算して、おかえりパネルを出す
  6. #6 ペットの状態をJSONでまとめて保存しよう:セーブデータを1つのファイルにまとめ、消すメニューも作る
  7. #7 コインでアイテムを買えるショップを作ろう:ScriptableObjectでアイテムを作り、買って・あげられるようにする
  8. #8 進化とエンディング、スマホで遊べるようにしよう:お世話の回数で進化、エンディング、Androidのビルド

各回は前の回の続きから始まります。最初から順番に読むのがオススメですが、「セーブだけ知りたい」のように、気になる回だけ読んでもOKです。

準備するもの

  • Unity 6.3 LTS(1-1 Unityのインストール)
    • テンプレートはUniversal 2D
  • コードエディタ:VS Codeなど(1-3 VS Codeの導入)
  • 素材:ペットの画像・アイテムのアイコン・効果音・BGM
    • PetRaisingAssets.zip(中のPetRaisingAssets.unitypackageを使うと、取り込み設定ごと入ります)
    • 自由に使ってOK(クレジット不要)。素材そのものの再配布はご遠慮ください
  • スマホで遊ぶ場合:Android端末(iOSはMacが必要です)

よくある質問

Q. Unityのバージョンが違っても作れますか?
A. Unity 6.3 LTSで確認しています。Unity 6系なら、画面の名前が少し違うぐらいで進められると思います。記事では、6.3で変わったところ(Audio SourceのAudio Generatorなど)も書いています。

Q. どのくらいの時間がかかりますか?
A. 1回あたり30分〜1時間ぐらいが目安です。全部で半日〜1日ぐらいで作りきれます。

Q. プログラムが苦手でも大丈夫?
A. スクリプトは#3から出てきます。変数・if・メソッドが分かっていれば読めるように、1つずつ説明しています。不安な人はスタートガイドの第6章から読んでみてください。

Q. 作ったゲームは公開してもいい?
A. もちろんです!素材を差し替えて、自分のペットで作ったものを公開してもらえたら嬉しいです。

このシリーズのあとに

育成ゲームで「UIとデータでゲームを作る」ことに慣れたら、次は動きのあるゲームや、ターン制のバトルに挑戦してみましょう。

スライム

全部作り終わると、自分のスマホの中でペットが待っている状態になります・・・

フェアリー

まずは#1から!1回ずつ「ここまで出来た!」があるから、少しずつ進めてね