今回は「釣り」に関して少し注目して特集をしたいと思います。いつもとはまとめ方がちょっと違いますが、ゲームの題材を決めるという点については参考になるんじゃあないかと思います。
釣りをテーマにしたゲームについて考える
実は今回、面白そうなゲームの中に釣りを扱ったゲームが3つありました。先月にも釣りゲームを取り扱ったところだったので余計に印象に残っていました。そこでゲームのテーマ選定でどういったアプローチなどがあるのかを調べました。
釣りの競技人口や市場規模は?
こういう調査をするときはスポーツとよく比較をしながら調べたりするのですが、なかなかおもしろいデータが得られたと思います。市場規模や競技人口なんかを見てみると、結構多くて驚きました。(統計の数字などはおおよそになります)
項目 | 日本 | 世界 | 他スポーツ比較など |
競技人口 | 700万人(レジャー含む) 競技だと1~2万人 | 1億人以上(レジャー含む) 米:5000万人 中:1000万人 | サッカー(2.5~3億人) 野球(3500万人) 野球日本(600万人) バスケ(4500万人) ゴルフ(6000万人) |
市場規模 | 2000億円 競技:100億円 | 20~25兆円 競技:1000億円 | サッカー(0.6~1.0兆円) 野球(2兆円以上 野球日本(2000億円 ゴルフ10兆円 |
なんかとんでもない数字が飛び出してきました。もちろん市場規模が直接アプリやゲームにフィードバックされるわけではないですが、海外展開なんかを考えたら参考にできる数字ではないでしょうか。

レジャーとしてのユーザーが多い・買い替え需要など
釣りはプロスポーツ観戦みたいなものはほとんどありませんが、自身が楽しむためのレジャーとして多くのユーザーを有しています。また年齢層の幅が広く楽しめるというのもポイントが高い点になります。
- 自分自身が釣りを楽しむ人が多い
- 小さい子からご年配の方まで幅広い年齢層が楽しめる
市場規模の大きさについては、次のような要因が重なって膨らんでいるのかと考えられます
- 魚釣りをするためのグッズが多い
- 竿・リール・糸・針
- ウェア・ケースなど
- 釣り場までの移動など
- 交通費
- 乗り物(車やフェリーなど)
- 宿泊
- 道具を買い替えることが多い
- 慣れてきて、いい道具にしたい。メーカーの新モデルなど
- 長く趣味で釣りをしているひと。壊れて新しく買い替え需要がある
- そもそも消耗品がおおい
海とか川(山)とかでも違ったりして、獲物によって行く場所が変わったりするのも楽しいところですね。
ゲームとして遊んでくれるのか?
人口や市場規模は申し分ないですが、あとはゲームのプレイヤーとしてどのように遊んでもらうかです。レジャーとして楽しんでいる人が多いという点がスポーツ観戦などとの大きな違いだと思います。
- 実際の釣りスポットの時に参考になる
- 釣りをした履歴が残せる
- 他の釣り仲間と共有したくなる
AR機能のあるゲームとかだと釣りスポットにどんな魚がつれたとか共有出来て良さそうですね。以下は釣り関連でよく使われているアプリ・ゲームなど。ぜひ参考にしてみてください
- アングラーズ:釣り記録アプリ。写真+天候+ポイント記録、SNS機能もあり
- 釣り気分:潮汐(ちょうせき)情報+気象+月齢をグラフ表示など
- Windy:風・波・気圧情報などの視覚化。釣りやサーフィンにも人気
- Fishing Clash:世界的に人気のリアル系釣りゲーム
各アプリは実際に釣りに役立つものがほとんどです。ゲームで市場に割り込むには、オフの時間なんかに釣りの意欲をそそられるようなものだと良いですね。

釣り系の紹介ゲーム
6月にリリースされた釣り系のゲーム。夏とかが一番盛んなシーズンだったりするのかな?7月にも面白そうなのがでてないかチェックしてみます。
Cast n Chill

美しいドットで書かれた2Dの釣りゲーム。相棒のワンちゃんと魚釣りを興じるゲームです。
魚を売って、グレードアップ!

ゲームでは釣りに出かけて、魚をお店で売り、道具を充実させていくのが流れになっています。様々なスポットに出かけてレアな魚を釣り上げましょう!

便利なパッシブモード
こちら、釣りらしいというかなんというか、自分で釣りをしなくてもいいパッシブモードがあります。ゲームを起動してほったらかしにしているだけで時間が経つと釣果をあげてくれます。

放置要素のゲームやデスクトップアプリは最近流行りになっていると思いますが、その中でも釣りというのは待つ時間が多いだけに相性の良いコンテンツですね。
Fish to Dish: Idle Sushi
釣った魚を売って、寿司屋を開く!ちなみにデスクトップアプリ!
- ストアリンク:https://store.steampowered.com/app/3399960/Fish_to_Dish_Idle_Sushi/?curator_clanid=4777282
- 価格:700円
なんとデスクトップで放置できる魚釣りゲーム
ゲームの流れとしては以下
- 魚を釣る
- 釣った魚でお寿司屋さん
- お寿司屋さんで稼いだお金で釣り道具を充実
というループ。なかなかシンプルでいいですね。

しかも魚を釣るのはなんと放置でOK。このゲーム、デスクトップの放置ゲームとなっております。時間経過で釣り上げた魚を回収してゲームを進められるのは良いですね。
水の暇

嘘みたいだろ、今回の釣りゲー全部放置型なんだぜ・・・
釣りは放置との戦い
よく考えたら普通の釣りも放置時間というか釣れるまでの待ち時間が当然のようにありますよね。釣りユーザーは待ったりするゲーム性と親和性が高いのかもしれません。大きさや配置を好きにカスタマイズできるのは嬉しいですね。

こちらのゲーム性はひたすら釣ってコレクションを進めるのがメイン。いろんなロケーションを探索して、すべてのお魚を釣り上げましょう!

他のゲーム紹介
釣りゲーム以外にも少し気になったゲームがあったのでご紹介
BALL x PIT Demo

こういったゲームの発想力がほしい!アルカノイドとハクスラの融合!
アルカノイド+ハクスラのゲーム
こちらのゲームはブロック崩しをテーマにしたハクスラゲームとなっています。ブロック崩しは
- ボールを下に落とさないようにしながら
- すべてのブロックを壊す
がおおまかなルールになっています。そこにハクスラ要素をいれることでゲーム性を増しています。
- ブロックが敵
- 倒さなくてもOK
- ただしデッドラインに到達すると強制ダメージ
- ボスは一旦後ろに下がって倒すまで残り続ける

ボスステージは横幅が変わって緊張感アップ
道中で強化した装備を持ってボスに挑みます。ボスステージではサイドの壁が広がって、雰囲気がガラリと変わります。小さな違いではありますが、プレーしてると跳ね返り方なんかも少し感覚が変わるため判断が鈍ります。
ザコキャラには余裕で通用していた攻撃も、ボスには全然ダメージが足りない・・・なんてことも。

ハクスラ要素もピンボール
バトルに負けるとリソースを獲得できるまちづくりみたいなパートがあります。よくある時間経過でプレイヤーの強化やキャラ解放ができる要素なのですが、ここもピンボール。畑なんかを配置して、村人(ボール)を発射して、ぶつかった回数なんかで採取が行われます。
こういった細かい遊び部分もこだわりを感じるのが良いですね。

No, I’m not a Human Demo

若干流行りに乗った感もありますが、発想とか面白いなと思いました。
- ストアリンク:https://store.steampowered.com/app/3640000/No_Im_not_a_Human_Demo/?curator_clanid=4777282
- デモ版のため無料
来訪者を見極めて生存せよ
ゲームの目的は生存することなのです。来訪者という人間に擬態した人がいて、その人を家に招き入れなければセーフ!となっています。これだけ聞けば誰も家に入れなければ安全なのでは?と思うのですが、なかなかそう簡単にはいかないようになっています。家に一人でいるところに来訪者(やばいやつ)がやってくると押し入られてゲームオーバー!となるからです。そのためゲームの進行としては
- 家に訪れた人を招き入れる
- ニュースなどの情報から来訪者かどうかの情報を得る
- 招き入れた人を検査する
- 人間だと見逃す
- 来訪者だとやっつける
という感じでゲームを進めます。もちろん間違えて普通の人間をやっつけてしまうこともあるので検査や情報は慎重に扱いましょう。

この人が来たときに一人だと多分ゲームオーバー
緊張感はやや少なめだった、製品版には難易度も調整されそう
遊んでみた感じですがデモ版だったためか比較的優しめでした。今回はデモ版だったため、製品版にはいろんな調整がされるのではないかと思います。
個人的には招き入れた人の信頼度とかを獲得しないと人が出ていってしまうとか、会話部分なんかが重要度上がるとおもしろくなるかな?とか思いました。なんにせよ、自分はあまりプレーしない系のゲームだったので新鮮に遊ぶことが出来ました。

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