メタバースとかXRとか始めてみたいけど、専用のデバイスがないとなかなか始められないですよね。なんか環境とか整えるのも面倒だし。ということで、Unityとアプリを使って360°動画を作って、VRコンテンツを作ってみましょう。
必要なツール
作業を開始する前に、必要なツールを揃えましょう。あれこれやってから何かがインストールできないとか萎えますからね。
Spatial Media Metadata Injector
作成した動画を360°動画という情報を付与するために使います。下記リンクにアクセスをしてください。
https://github.com/google/spatial-media/releases/tag/v2.0
Windows/Macそれぞれ対応したプラットフォームごとのアプリをインストールしてください。
起動したらこんなのが表示されます。使うのは360°動画を作ってからになります。
まぁまぁいいPC
ムービーを作るのにじゃつかんパワーが必要になります。
Unityで360°動画を出力する
事前準備として、3Dのシーンが必要になります。サンプルのムービーでは、街の中を歩いている様子が伺えますが、タイムラインを使ってアニメーションさせています。
Unity Recorderを使って360°ムービーを作成
Unityのパッケージ機能を使うことでムービーを簡単に作成することが出来ます。
Recorder パッケージを導入
パッケージマネージャーを開いて、Unity Registryに変更。一覧の中からRecorderを探してインストールしてください。
360°動画用の設定
Window>General>Recorder>Recorder Windowから下図のウインドが表示されます。右側のAdd Recorderボタンを押すと、プロパティを追加することが出来ます(下図のMovie部分)。追加されたプロパティを選択することで右側の設定変更を行ってください。
項目 | パラメータ |
---|---|
Source | 360 View |
Camera | MainCamera |
Output Dimentions | 4096×2048 |
Cube Map Size | 2048 |
Record in Stereo | チェック外す |
動画を録画する
準備が出来たらムービーを録画してみましょう。左上の赤い丸マークかSTART RECORDINGボタンを押すとUnityが同時に再生状態になります。
通常だと録画しながらゲームのプレーすることができるのですが、上記360°の設定だとちょーっとプレーするには厳しくなっております。
録画完了したら動画ファイルを確認しましょう。デフォルト設定だとプロジェクトを作成したフォルダ内にRecordingフォルダが作られていますので確認してみてください。movie_テイク数.mp4とかでファイルがあります。
メタデータを付与して360°動画にする
先にインストールしてあるMetadata Injectorを起動します。Openボタンから、360°動画にしたいファイルを選択。
ファイルが選択できたら「Inject metadata」ボタンが押せるようになるので、押してメタデータを付与した動画を保存してください。
保存先にファイルが作成できていれば成功です。デフォルト設定のまま保存すると_injectedとかって名前がつくはず。
作った動画を確認
ここまで来たら、あとは360°動画を楽しんでみましょう。
VLCメディアプレイヤー
自分がローカルで確認する場合、VLCメディアプレイヤーというものを利用しています。再生してみると、画面内ドラッグアンドドロップするとスワイプできるようになっていれば成功!元動画がまぁまぁ大きいので、でかくで確認しにくい場合はビデオ>ズーム>1:4とかで小さくすると確認しやすいですよ。
Youtubeにアップロード
他の人とかに見てもらいたい場合はYoutubeにアップロードするのもオススメです。
メタデータを付与している場合、自動的に360°動画として認識してくれます。これであなたもVRクリエイター!
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