ビルドの基本:ゲームを実行可能ファイルにする【Unityスタートガイド10-1】

ゲームがある程度動くようになったら、次はほかの人に遊んでもらいたくなりますよね。そのために必要なのが「ビルド」!Unityエディタの中で動いていたゲームを、エディタなしで動くアプリにする作業です。第10章では、ビルドの基本から、Windows・Mac・Webブラウザ向けのビルド、プラットフォームの切り替えまでをご紹介します。まずはビルドの準備からやってみたいと思います!

目次

この記事で学べること

  • ビルドとは何か
  • Unityで作れるプラットフォームの種類
  • Build Profilesウィンドウの開き方と見方
  • ビルドに入れるシーンの設定(Scene List)
  • ゲームの名前やアイコンの設定(Player Settings)

前提知識

ビルドとは何でしょう?

ビルドとは、Unityで作ったゲームを「Unityエディタがなくても動く形」に変換する作業です。

  • Windowsなら.exeのアプリ
  • Macなら.appのアプリ
  • Webブラウザなら、HTMLとJavaScriptのファイル一式

Unityエディタは「料理を作るキッチン」、ビルドは「お皿に盛り付けてお客さんに出す」作業だと思ってください。キッチンでは味見しながら作れますが、お客さんに出すにはきちんとした形にする必要があります。

Unityで作れるプラットフォーム

  • Windows / macOS / Linux:パソコン向けのアプリ
  • Web:Webブラウザで遊べるゲーム(以前の名前はWebGL)
  • Android / iOS:スマートフォン向けのアプリ(iOSのビルドにはMacが必要)
  • その他:Nintendo Switch、PlayStation、Xboxなど(開発者登録と専用の契約が必要)

パソコン向けのビルドから始めるのがオススメです。自分のパソコンですぐに動作確認ができます。

スライム

プラットフォームごとに、Unity Hubで「〇〇 Build Support」のモジュールを入れておく必要があります。使っているパソコンのOS向けは最初から入っています

Build Profilesを開いてみよう

Unity6では、ビルドの設定はBuild Profilesウィンドウで行います。古い記事では「Build Settings」という名前で紹介されていますが、同じ役割のウィンドウです。

手順1:Build Profilesを開く

  • File>Build Profilesを選択
  • ショートカット:Ctrl+Shift+B(Macの場合はCmd+Shift+B)

ウィンドウの見方:

  • Scene List:ビルドに入れるシーンの一覧
  • Platforms:ビルドできるプラットフォームの一覧
  • 右側:選んだプラットフォームの設定と、Build・Build And Runのボタン

プラットフォームを選ぼう

手順2:プラットフォームを選ぶ

  • 左の一覧から、ビルドしたいプラットフォーム(例:Windows)を選ぶ
  • 右側のSwitch Platformを押す
    • 今選ばれているプラットフォームには「Active」と表示されます
    • モジュールが入っていない場合は「Install with Unity Hub」のような案内が出るので、Hubからモジュールを追加します

プラットフォームを切り替えると、Unityが画像などのデータを変換し直すので、初めてのときは少し時間がかかります。

ビルドに入れるシーンを設定しよう

手順3:シーンを追加する

  • 左の一覧でScene Listを選ぶ
  • Add Open Scenesを押すと、今開いているシーンが追加される
    • Projectウィンドウからシーンをドラッグ&ドロップしても追加出来ます

シーン名の左の数字が「ビルド順」です。ゲームを起動すると、0番のシーンから始まります。ドラッグで並べ替えられるので、タイトル画面を0番にしておきましょう。チェックを外したシーンはビルドに入りません。

Player Settingsでゲームの情報を設定しよう

手順4:Player Settingsを開く

  • Build ProfilesウィンドウのPlayer Settingsのボタンを押す
  • または、Edit>Project Settings>Playerを開く

主な項目:

  • Company Name:作った人やチームの名前
  • Product Name:ゲームの名前。ウィンドウのタイトルなどに使われます
  • Version:バージョン番号(例:1.0.0)
  • Default Icon:アプリのアイコン

アイコンを設定してみよう

手順5:アイコンを設定する

  • Default Iconの欄に、Projectウィンドウの画像をドラッグ&ドロップ(またはSelectから選ぶ)
  • 画像は正方形がオススメです。いろいろなサイズは、Unityが自動で作ってくれます

これでビルドの準備は完了です!実際のビルドは、次の10-2の記事でやってみましょう。

フェアリー

Product Nameは後から変えてもOK!でも公開する前には、ちゃんとした名前にしておこうね

よくあるエラーと対処法

エラー:ビルドしたゲームが、思っていたシーンから始まる

  • 原因:Scene Listの0番が、別のシーンになっている
  • 対処法:Scene Listで、最初に表示したいシーンを一番上(0番)にドラッグする

エラー:プラットフォームを選んでもビルド出来ない

  • 原因:そのプラットフォームのモジュールがインストールされていない
  • 対処法:Unity HubのInstallsから、使っているバージョンの「Add modules」で追加する

エラー:ビルドに失敗する

  • 原因:スクリプトのエラーなど
  • 対処法:Consoleを確認して、赤いエラーを直してから、もう一度ビルドする(エラーの読み方は5-3の記事を参考にしてください)

まとめ

  • ビルドは、ゲームをUnityエディタなしで動く形にする作業
  • 設定はFile>Build Profiles(古い記事ではBuild Settings)
  • プラットフォームを選んでSwitch Platform
  • Scene Listの0番のシーンからゲームが始まる
  • ゲームの名前やアイコンはPlayer Settings

次のステップ

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