初めてのビルド:Windows/Mac向け実行ファイルを作ろう【Unityスタートガイド10-2】

10-1でビルドの準備ができたので、今回は実際にビルドしてみます!Windows向けとMac向けのビルド手順に加えて、ビルドしたゲームを友だちに渡すときの注意点もまとめてご紹介します。

目次

この記事で学べること

  • Windows向けビルドの手順と、出来上がるファイル
  • Mac向けビルドの手順
  • ウィンドウ表示にする設定
  • Development Buildとは何か
  • ビルドしたゲームを配るときの注意点(SmartScreenとGatekeeper)

前提知識

Windows向けにビルドしよう

ステップ1:プラットフォームを確認

  • File>Build Profilesを開く(Ctrl+Shift+B)
  • 左の一覧でWindowsを選び、ActiveになっていなければSwitch Platformを押す
  • Scene Listに、ビルドしたいシーンが入っていることを確認

ビルド前に、ウィンドウ表示にしておこう

初めてのビルドは、ウィンドウ表示(Windowed)にしておくのがオススメです。フルスクリーンで起動すると、慣れないうちは閉じ方に困ります。

  • Build ProfilesのPlayer Settings(またはEdit>Project Settings>Player)を開く
  • Resolution and Presentationを開く
    • Fullscreen Mode:Windowed
    • Default Screen Width / Height:1280 / 720など

ステップ2:ビルドする

  • 右下のBuildを押す
  • 保存先のフォルダを選ぶ
    • プロジェクトのフォルダの中ではなく、別の場所に「Builds」などのフォルダを作って選ぶのがオススメです
  • Build And Runを押すと、ビルドが終わった後にそのまま起動します

初めてのビルドは数分かかることがあります。2回目からは、変更したところだけを処理するので速くなります。

出来上がるファイル

  • ゲーム名.exe:ダブルクリックでゲームが起動する
  • ゲーム名_Data:ゲームのデータ
  • UnityPlayer.dll、MonoBleedingEdge、D3D12、UnityCrashHandler64.exe:ゲームを動かすのに必要なファイル
  • ゲーム名_BurstDebugInformation_DoNotShip:開発用の情報。名前のとおり、配るときには入れません

.exeだけをコピーしても動きません。フォルダの中身をまとめて使います。

.exeをダブルクリックして、Unityエディタなしでゲームが動けば成功です!

Mac向けにビルドしよう

Mac向けのビルドには、Unity HubでMac Build Supportのモジュールが必要です(Macで作業している場合は最初から入っています)。

  • Build Profilesの左の一覧でmacOSを選び、Switch Platform
  • Buildを押して保存先を選ぶ
  • ゲーム名.appが出来上がる

.appは、中にデータが全部入ったひとつのアプリです。

フルスクリーンで起動して閉じられないときは

  • Windows:Alt+F4で終了。反応しない場合は、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)で終了
  • Mac:Cmd+Qで終了。反応しない場合は、Cmd+Option+Escで強制終了

次からは、上の「ウィンドウ表示」の設定にしてからビルドしましょう。

スライム

フルスクリーンで起動したら、閉じ方がわからなくて焦った・・・

フェアリー

Alt+F4(MacならCmd+Q)を覚えておけば大丈夫!ゲームに「終了」ボタンを付けるのも忘れずにね

Development Buildとは?

Build Profilesの設定にあるDevelopment Buildにチェックを入れると、開発用のビルドになります。

  • 画面の左下に「Development Build」と表示される
  • ビルドしたゲームでもエラーの詳しい情報が出るので、問題を調べやすい
  • ファイルが少し大きく、少し重くなる

テスト中はOn、人に配るときはOffにしましょう。

その他のビルドの設定

  • Autoconnect Profiler:ビルドしたゲームの重さを、エディタのProfilerで調べる
  • Script Debugging:ビルドしたゲームで、スクリプトのデバッグをする
  • Compression Method:データの圧縮方法
    • Default:圧縮しない
    • LZ4:圧縮して、読み込みが速い
    • LZ4HC:LZ4より小さくなるが、ビルドに時間がかかる

最初はどれも初期設定のままでOKです。

ビルドしたゲームを配ろう

配り方

  • Windows:ビルドしたフォルダ(DoNotShipのフォルダは除く)をまとめてZIPにする
  • Mac:.appをZIPにする
  • クラウドストレージなどで共有する

受け取った人は、Unityをインストールしなくても遊べます。

Windowsの「PCが保護されました」(SmartScreen)

個人が作った.exeを起動すると、Windowsが「WindowsによってPCが保護されました」という青い画面を出すことがあります。

  • 「詳細情報」を押すと、「実行」ボタンが出てきます
  • 配るときは、受け取った人に「この画面が出たら詳細情報から実行してね」と伝えておくと親切です

Macの「開けません」(Gatekeeper)

署名していない.appを開こうとすると、Macが「開けません」「開発元を確認できません」と表示して止めます。

  • .appを右クリック(Controlを押しながらクリック)>「開く」
  • それでも開けない場合は、システム設定>プライバシーとセキュリティの下の方に出る「このまま開く」を押す

きちんと配布するには、Appleの開発者登録と署名(公証)が必要になります。まずは知り合いに遊んでもらうところから始めましょう。

よくあるエラーと対処法

エラー:再生しようとすると「All compiler errors have to be fixed before you can enter playmode!」と出る

  • 原因:スクリプトにコンパイルエラーがある(これはエディタで再生するときのメッセージです。スクリプトのエラーがあると、ビルドも失敗します)
  • 対処法:Consoleの赤いエラーを直してから、再生・ビルドする

エラー:ビルドが失敗する

  • 原因:スクリプトのエラー、Scene Listが空、モジュールが入っていないなど
  • 対処法:ビルドの後にConsoleに出る赤いエラーを、上から確認する

エラー:.exeをコピーしたら起動しない

  • 原因:.exeだけをコピーしていて、_Dataフォルダなどがない
  • 対処法:ビルドしたフォルダの中身をまとめてコピーする

まとめ

  • Build Profilesでプラットフォームを選んでBuild(すぐ試すならBuild And Run)
  • Windowsは.exeとフォルダ一式、Macは.app
  • 初めてはWindowedにしておくと安心
  • 配るときはDevelopment BuildをOff、DoNotShipのフォルダは入れない
  • SmartScreenやGatekeeperの画面が出ることを、受け取る人に伝えておこう

次のステップ

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