ヒエラルキービュー完全ガイド【Unityスタートガイド2-2】

ヒエラルキービューでは、シーンの中にあるオブジェクトを一覧で見渡すことが出来ます。オブジェクトの数が多くなるほど頼りになるウィンドウなので、ここで使い方をしっかり押さえておきましょう!

目次

この記事で学べること

  • Hierarchyウィンドウの基本的な役割と使い方
  • オブジェクトの親子関係(ペアレント/チャイルド)の考え方
  • オブジェクトの作成・削除・複製・名前の変更
  • 複数選択や親オブジェクトの作成など、よく使う操作
  • 検索機能の使い方
  • 階層構造を使ったシーンの整理と、名前の付け方

前提知識

Hierarchyウィンドウとは?

Hierarchyウィンドウは、今開いているシーンの中の全てのゲームオブジェクトを、ツリー形式で表示するウィンドウです。

主な役割:

  • シーン内の全オブジェクトの一覧表示
  • オブジェクトの親子関係(階層構造)の表示
  • オブジェクトの選択と管理
  • シーンの全体の構造の把握
フェアリー

シーンビューはパッと見でわかりやすいですが、ものの一覧を確認するならヒエラルキーッ!!

オブジェクトの親子関係を理解しよう

Unityでとても大事な考え方の1つが「親子関係(Parent-Child)」です。オブジェクト同士の上下の関係を表します。

親子関係の基本

  • 親オブジェクト(Parent):上にあるオブジェクト
  • 子オブジェクト(Child):親の下にぶら下がっているオブジェクト
  • ルートオブジェクト:親を持たない、一番上のオブジェクト

親子関係のメリット

  1. まとめて動く:親を動かすと、子も一緒に動く
  2. 整理整頓:関係のあるオブジェクトをグループにまとめられる
  3. 位置・回転・大きさの影響:親を回転させたり大きくしたりすると、子も一緒に回転・拡大する
  4. 大きなシーンでも管理しやすい

実践例:キャラクターの階層構造

例:プレイヤーキャラクターの構成

Player (親)
├── Body (胴体)
├── Head (頭)
├── Arm Right (右腕)
├── Arm Left (左腕)
├── Leg Right (右足)
└── Leg Left (左足)

この構造にしておけば、Playerオブジェクトを動かすだけで全身が一緒に動きます。

オブジェクトの作成・管理

よく使う操作

やりたいこと操作
シーンに新しいオブジェクトを作るHierarchyの何もないところで右クリック
特定のオブジェクトの子供としてオブジェクトを作る子供を作りたいオブジェクトを右クリック
特定のオブジェクトの親になるオブジェクトを作るオブジェクトを右クリック>Create Empty Parent
子の階層を開く・閉じるオブジェクト名の左の三角マークをクリック
親子関係を変える子供にしたいオブジェクトを、親にしたいオブジェクトの上にドラッグ&ドロップ
親子関係を外す子のオブジェクトを、何もないところ(一番上の階層)にドラッグ&ドロップ

オブジェクトの作成:

  • Hierarchyウィンドウの何もないところで右クリック
  • 表示されたメニューから、作りたいオブジェクトの種類を選択(Create Empty、3D Object>Cube など)
    • 上部のGameObjectメニューからも同じものが作れます

オブジェクトの削除:

  • 選択してDeleteキー(Macの場合はCmd+Backspace)、または右クリック>Delete
  • 複数選択してまとめて削除も出来ます

オブジェクトの複製:

  • 選択してCtrl+D(Macの場合はCmd+D)、または右クリック>Duplicate
    • 子オブジェクトも一緒に複製されます
スライム

Ctrl+Dの複製のショートカットはめちゃくちゃ使います

フェアリー

プロジェクトウィンドウのアセットの複製にも使えるので、手が覚えるまで使っていこう!

名前の変更

  • オブジェクトを選択してF2キー(Macの場合はEnter)
  • 右クリック>Rename
  • 選択しているオブジェクトの名前を、もう一度ゆっくりクリックでもOK

複数選択

  • 1つずつ選ぶ:Ctrl(Macの場合はCmd)を押しながらクリック
    • 選択中のものをもう一度クリックすると、選択が外れます
  • 範囲で選ぶ:最初のオブジェクトを選んでから、Shiftを押しながら最後のオブジェクトをクリック
    • 間にあるオブジェクトがまとめて選択されます

検索機能

オブジェクトが多くなってきたら、上部の検索欄を使って絞り込みます。

  • 名前で探す:名前の一部を入力すると、部分一致するオブジェクトだけが表示される
    • 例:Enemy で、名前に「Enemy」を含むオブジェクト
  • コンポーネントで探す:コンポーネント名を入力すると、そのコンポーネントが付いたオブジェクトが表示される
  • タイプで探す:「t:」で始めると種類を指定出来る(慣れてからでOK)
    • 例:t:Light で全てのライト、t:Camera で全てのカメラ

その他のボタン

Hierarchyウィンドウの上部には、ほかにも覚えておくと便利なボタンがあります。

  1. オブジェクト追加ボタン(+)
    • 右クリックと同じメニューが開きます。選択中のオブジェクトがあれば、その子として作られます
  2. 検索欄
    • 上で説明した名前・コンポーネント・タイプの検索
  3. 検索ウィンドウの呼び出し
    • Unityエディタ全体で使える検索ウィンドウが開きます。ヒエラルキーから開くと、ヒエラルキーの中を探す設定になっています(これも慣れてからでOK)

階層構造を使った整理術

シーンの構成の例

機能ごとにまとめる

Scene
├── Environment (背景・地形)
│   ├── Terrain
│   ├── Buildings
│   └── Props
├── Characters (キャラクター)
│   ├── Player
│   └── NPCs
├── UI (画面の表示)
└── Managers (ゲームの管理用)

空のGameObjectを親として使う

  • 見た目は持たないけど、整理のためだけに使う
  • 「Enemies」「Items」などでまとめると見通しが良くなる
    • 右クリック>Create Emptyで作れます

プレハブと組み合わせる

  • 同じ構造のオブジェクトはプレハブにして使い回す(第7章で説明します)

名前の付け方

  • 英語で付ける(日本語も使えますが、どちらかに統一しましょう)
  • 何のオブジェクトか分かる名前にする
    • 良い例:Player、Enemy01、Ground
    • 悪い例:GameObject、Object01、New Game Object
  • 同じ種類のものには連番を付ける(Enemy01、Enemy02…)
  • 役割を先に付けてもOK(Player_Weapon、Enemy_Body)

注意点やヒント

Hierarchyウィンドウは、シーンの「設計図」です。最初はシンプルに保ち、少しずつ整理しながら大きくしていくのがおすすめです。

シーンが複雑になってきたら、定期的に整理しましょう。一番上の階層にいろいろなオブジェクトが散らばっていると、あとで探すのが大変になります。

よくあるエラーと対処法

エラー1:オブジェクトが見つからない

  • 原因:オブジェクトが多くて埋もれてしまっている、または閉じた親の中に入っている
  • 対処法:検索欄で名前を入れて探す。見つかったら、ダブルクリックするとシーンビューでそのオブジェクトの場所に移動出来ます

エラー2:親子関係が崩れてしまった

  • 原因:ドラッグ&ドロップのときに、うっかり別のオブジェクトの上に落としてしまった
  • 対処法:Ctrl+Z(Macの場合はCmd+Z)で元に戻す、またはドラッグ&ドロップで直す

エラー3:同じ名前のオブジェクトがたくさんある

  • 原因:複製したときに同じ名前(または「(1)」付きの名前)になっている
  • 対処法:連番や役割を付けて区別する

まとめ

  • Hierarchyウィンドウは、シーン内の全オブジェクトを一覧で管理するウィンドウ
  • 親子関係を使うと、オブジェクトをまとめて動かしたり整理したり出来る
  • 作成は右クリック、複製はCtrl+D、名前の変更はF2
  • 検索欄で名前・コンポーネント・タイプから探せる
  • 名前の付け方をそろえて、見通しの良いシーンにしよう

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