再生中と編集中の違いを理解する【Unityスタートガイド5-2】

目次

この記事で学べること

  • 再生モードと編集モードの根本的な違い
  • なぜ再生中の変更が保存されないのか
  • 再生中に調整した設定を保存する方法
  • エディタの色が変わる理由と確認方法
  • 初心者が陥りやすい再生モードの落とし穴

前提知識

この記事は、以下の記事の内容を理解していることを前提としています:

再生モードと編集モードの違い

Unityには大きく分けて2つの動作モードがあります。「Edit Mode(編集モード)」と「Play Mode(再生モード)」です。この2つのモードの違いを理解することは、Unity開発において非常に重要です。

編集モード(Edit Mode)

  • 通常の開発時:シーンを編集・保存できる状態
  • エディタの色:通常の色(デフォルトではグレー系)
  • 変更の扱い:変更が保存され、プロジェクトに反映される
  • 目的:ゲームの設計・開発・設定変更

再生モード(Play Mode)

  • ゲーム実行時:作成中のゲームを実際に動かしてテストできる状態
  • エディタの色:少し色が変わる(再生中だとわかるように)
  • 変更の扱い:変更が一時的で、再生終了時にリセットされる
  • 目的:ゲームのテスト・動作確認

なぜ再生中の変更が保存されないのか?

この仕様は、Unityの設計思想に基づいています。

Unityの考え方

  1. テストと開発の分離
    • 再生モードは「テスト」のためのモード、編集モードは「開発」のためのモード
    • テスト中に変えた設定を、本当に残してよいかは自分で決める
  2. 安全性の確保
    • テスト中に試しに変えた値や、ゲームの中で壊れたオブジェクトが、そのまま残らない
  3. 気軽に試せる
    • 再生を止めれば元に戻るので、いろいろな値を思い切って試せる

再生中に調整した設定を保存する方法

再生中に見つけた良い設定を保存したい場合、いくつかの方法があります。

方法1: Copy Componentを使う

手順:
1. 再生モード中に、調整したコンポーネントの右上にある「⋮」をクリック
2. 「Copy Component」を選択して値をコピー
3. 再生モードを終了
4. 同じコンポーネントの「⋮」から「Paste Component Values」を選択
5. 値が適用される(最後にCtrl+Sでシーンを保存)

ポイント:

  • コンポーネント全体の値をまとめてコピーできる
  • 自分で作ったスクリプトのInspectorに出ている値も、同じようにコピーできる

方法2: 値をメモして手動入力

複雑な値でない場合は、以下のように対応できます:

  1. 再生中に良い値が見つかったら、その値をメモ
  2. 再生モードを終了
  3. インスペクターで値を手動入力

方法3: ゲームオブジェクトごとコピーする

コンポーネントが多い場合や、再生中に配置を調整した場合は、ゲームオブジェクトごと持ち帰る方法もあります。

  1. 再生モード中に、Hierarchyで調整したゲームオブジェクトを選んでCtrl+C(Macの場合はCmd+C)
  2. 再生モードを終了
  3. Hierarchyで何もないところを選んでCtrl+V
  4. 貼り付けたオブジェクトが調整後の状態なので、元のオブジェクトと入れ替える

元のオブジェクトを消す前に、名前や親子関係が同じになっているかを確認しましょう。

エディタカラーの変更設定

再生モード中、エディタ全体の色が変わるのは、モードの違いを視覚的にわかりやすくするためです。

デフォルトの色設定

  • 編集モード:通常の色調
  • 再生モード:青みがかった色(Play Modeを示す)

色の変更方法

手順:

  1. Edit>Preferencesを開く(Macの場合はUnity>Settings)
  2. 左側のリストから「Colors」を選択
  3. 「Playmode tint」の色を変更
  4. 再生して確認!

カスタマイズのヒント:

  • 色を濃くすると、よりはっきりとモードの違いがわかる
  • 色弱の方は、コントラストの強い色を選ぶと良い
フェアリー

真っ暗とかにするとまじで何も見えなくなるので注意!困ったらUse Defaultsとかで元に戻しましょう

初心者が陥りやすい落とし穴

スライム

再生中に一生懸命調整したのに、止めたら全部元に戻った・・・

フェアリー

Unity初心者なら誰でも一度はハマるやつ!調整するときは「再生中かどうか」を確認して、残したい値はCopy Componentで持ち帰ろうね

再生中に値を変えるのは「お試し」だと割り切って、決まった値は編集モードで入れ直すのが基本です。

よくあるエラーと対処法

問題: 再生中に調整した設定が消えてしまう

  • 原因: 再生モード中の変更は一時的で、再生終了時にリセットされる仕様
  • 対処法:
    • Copy Componentで値を持ち帰る
    • ゲームオブジェクトごとコピーして、再生後に貼り付ける
    • 少ない値ならメモして、再生を止めてから入力する

問題: どのモードで作業しているかわからなくなる

  • 原因: エディタの色変化に気づいていない
  • 対処法:
    • Playmode tintの色をより目立つ色に変更する
    • エディタ上部の「▶」ボタンが青く光っていないか確認する(光っていたら再生中)

問題: テスト中にシーンを壊してしまう

  • 原因: 再生中にゲームオブジェクトを誤って削除・移動してしまう
  • 対処法:
    • 再生前にシーンを保存しておく(Ctrl+S)
    • オブジェクトの配置などの大事な変更は、再生を止めてから行う

まとめ

この記事では、Unityの再生モードと編集モードの重要な違いについて学びました:

  • 再生モード:テスト専用、一時的な変更
  • 編集モード:開発専用、保存される変更
  • Copy Component:再生中の設定を保存する方法
  • Playmode tint:モードの違いを視覚的に確認

この違いを理解することで、効率的な開発ワークフローが身につきます。特にCopy Componentは、ゲーム開発中に何度も使う重要なテクニックです。

次のステップ

再生モードと編集モードの違いを理解したら、次は以下の記事がおすすめです:

再生モードの特性を活かして、快適なゲーム開発を進めていきましょう!

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