Unityを使っていると、「昔作ったプロジェクトは前のバージョン」「新しいプロジェクトは最新のLTS」のように、いくつものバージョンを使い分けることがあります。第11章は、Unityをもっと便利に使うための話です。最初は、Unity Hubで複数のバージョンを管理する方法をご紹介します!
目次
この記事で学べること
- Unityのバージョンの種類(LTSとUpdate)
- 複数のバージョンをインストールする方法
- 古いバージョンをインストールする方法
- プロジェクトごとにバージョンを選ぶ方法
- バージョンを上げるときの注意点
前提知識
なぜ複数のバージョンが必要なの?
Unityはどんどん新しいバージョンが出ますが、作っている途中のプロジェクトをいきなり新しいバージョンにすると、動かなくなることがあります。複数のバージョンを入れておくと、
- 作りかけのプロジェクトは、今のバージョンのまま安心して続けられる
- 新しいバージョンは、別のプロジェクトで試せる
- 問題が起きたら、前のバージョンに戻せる
といったメリットがあります。
Unityのバージョンの種類
Unity6からは、次の2種類のバージョンが出ています。
LTS(長期サポート版)
- 例:Unity 6.0 LTS、Unity 6.3 LTS
- リリースから2年間、不具合の修正が続く
- 安定していて、長く作るゲームに向いている
- この講座で使っているのは6.3 LTSです
Update(アップデート版)
- 例:Unity 6.1、6.2、6.4、6.5など
- LTSの間に出る、新しい機能をいち早く使えるバージョン
- 次のバージョンが出ると、サポートが終わる
以前は、新しい機能を試せるバージョンを「Tech Stream」と呼んでいました。古い記事でその名前を見かけたら、今のUpdate版のことだと思ってください。
バージョン番号の読み方
「6000.3.10f1」のような番号は、次のように読みます。
- 6000.3:Unity 6.3
- 10:不具合の修正が出るたびに増える番号(同じ6000.3なら、大きいほど新しい)
- f1:正式リリースの印
スライム同じ6.3 LTSの中なら、数字が大きい新しいものに上げても大きな変化はありません。不具合の修正や、セキュリティの注意が出たときは上げておきましょう
複数のバージョンをインストールしよう
- Unity Hubを開いて、左のInstallsを選ぶ
- Install Editorを押す
- 一覧から入れたいバージョンを選んでInstall
- LTSには「LTS」と表示されています
- 必要なモジュールを選んでインストール
同じ手順をくり返せば、いくつでもバージョンを入れられます。
古いバージョンを入れたい場合
一覧に出てこない古いバージョンは、Unityのサイトのダウンロードアーカイブから入れます。
- Install Editorの画面でArchiveのDownload archiveを押す
- ブラウザでUnityのサイトが開くので、入れたいバージョンを探す
- そのバージョンのInstall(Unity Hubで開く)を押す
- Unity Hubに戻って、インストールが始まる
プロジェクトごとにバージョンを選ぶ
新しくプロジェクトを作るとき
- New projectの画面の上で、使うバージョンを選ぶ
今あるプロジェクトのバージョンを変えるとき
- Unity HubのProjectsで、そのプロジェクトの「Editor Version」の欄をクリックして、バージョンを選ぶ
- 選んだバージョンで開くと、Unityがプロジェクトをそのバージョン用に変換します
バージョンを変えるときの注意点
必ずバックアップを取る
- 新しいバージョンで開いたプロジェクトは、古いバージョンに戻せないことがあります
- 変える前に、プロジェクトのフォルダをまるごとコピーしておきましょう(Library・Logs・UserSettingsのフォルダは除いてOK)
- Gitなどでバージョン管理している場合は、コミットしてから変えると安心です
上げたあとに確認すること
- Consoleにエラーや警告が出ていないか
- 名前が変わったり、使えなくなったりした機能(
velocity→linearVelocityなど)がないか - Package Managerで、パッケージの更新が必要になっていないか
どのバージョンを選べばいい?
- 新しく作るプロジェクト:最新のLTS(今なら6.3 LTS)
- 作りかけのプロジェクト:基本はそのまま。同じLTSの中の新しい番号には上げてOK
- 新しい機能を試したい:Update版を、別のプロジェクトで試す
よくあるエラーと対処法
プロジェクトを開くと「別のバージョンで作られています」と表示される
- 原因:プロジェクトを作ったバージョンと、開こうとしているバージョンが違う
- 対処法:変換してよいか迷うときは、いったんキャンセルする。元のバージョンで開くか、バックアップを取ってから新しいバージョンで開く
ビルドしようとしたら、モジュールがない
- 原因:そのバージョンに、必要なモジュールが入っていない(モジュールはバージョンごとに入れる必要があります)
- 対処法:Unity HubのInstallsで、そのバージョンの「⋮」(設定のアイコン)>Add modulesから追加する
一覧にバージョンが出てこない
- 原因:Unity Hubが古い、またはサインインが切れている
- 対処法:Unity Hubを最新にする。サインインし直す。古いバージョンはDownload archiveから入れる
まとめ
- UnityはLTS(長くサポート)とUpdate(新機能を早く使える)の2種類
- Unity Hubで、いくつでもバージョンを入れられる
- 古いバージョンはDownload archiveから
- バージョンを変える前には、必ずバックアップ



迷ったら最新のLTS!作りかけのプロジェクトは、ゲームが完成するまでバージョンを変えないのも立派な作戦だよ
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