この記事で学べること
- プレハブ(Prefab)とは何かを理解できます
- プレハブを使うメリットを知ることができます
- プレハブの作成方法を学べます
- プレハブインスタンスとプレハブの関係を理解できます
前提知識
以下を理解しているとよりスムーズです:
- ゲームオブジェクトとコンポーネントの基本概念
- プロジェクトウィンドウでアセットを管理する
- 見た目を作る:RendererとMaterial:マテリアルの作り方
- 衝突を検知しよう:当たり判定のイベントとタグ:6-10で作ったコインを、この章でプレハブにしていきます
プレハブとは?再利用可能な設計図
プレハブの基本概念
Unityのプレハブ(Prefab)とは、ゲームオブジェクトの「再利用可能な設計図」のようなものです。日本語では「プレファブ」「プレハブ」などと呼ばれます。
例えば、6-10で作ったコインを100枚並べたあとで「やっぱり色を変えたい」となったら、100枚全部を直すのは大変ですよね。プレハブにしておけば、元のプレハブを1回直すだけで全部に反映されます。
プレハブを使う3つのメリット
プレハブを使う主なメリットは以下の通りです:
- 効率的な作成:一度作ったオブジェクトを何度でも複製できる
- 一括変更:プレハブを変更すると、すべての複製(インスタンス)が自動的に更新される
- チーム開発:デザイナーが作ったプレハブをプログラマーが使いやすい
プレハブとインスタンスの関係
プレハブには2つの概念があります:
- プレハブ(Prefab):Projectウィンドウに保存された設計図(マスター)
- インスタンス(Instance):シーンに配置された実際のオブジェクト(コピー)
この関係を理解することが、プレハブを使いこなす鍵になります。
プレハブの作成方法
準備:サンプルオブジェクトを作る
まずはプレハブにする元となるゲームオブジェクトを作成してみましょう。ここでは簡単な「色付きのキューブ」を作ります。
手順1: キューブを作成
Hierarchyウィンドウで右クリック>3D Object>Cube を選択して、シーンにキューブを配置してください。
手順2: 見た目を変更
色付きのマテリアルを作って、キューブに付けます(3-3の記事と同じ手順です)。
- Projectウィンドウで右クリック>Create>Material、名前を「BlueMaterial」にする
- Inspectorで、Base Mapの右の色をクリックして青色にする
- 作ったマテリアルを、SceneビューのCubeにドラッグ&ドロップ
- CubeのTransformのPositionを (0, 1, 0) にする(地面から少し浮かせる)
プレハブを作成する
準備ができたら、いよいよプレハブを作成します。
手順3: プレハブ化
- Projectウィンドウに「Prefabs」フォルダを作っておく(右クリック>Create>Folder)
- Hierarchyウィンドウの「Cube」を、Projectウィンドウの「Prefabs」フォルダにドラッグ&ドロップ
- これでプレハブが作成されます!
Projectウィンドウを見ると、青い箱のアイコンのファイル(Cube.prefab)が出来ています。これがプレハブの目印です。Hierarchyの「Cube」も、名前とアイコンが青くなって、プレハブのインスタンスになりました。
プレハブインスタンスを使ってみる
インスタンスを配置する
作成したプレハブをシーンに配置してみましょう。
手順4: プレハブをシーンに配置
Projectウィンドウのプレハブを、HierarchyウィンドウまたはSceneビューにドラッグ&ドロップしてください。新しいインスタンスが作成されます。
複数のインスタンスを作成
プレハブの威力を実感するために、複数のインスタンスを作ってみましょう。
Ctrl+D(複製)を使って、複数のキューブをシーンに配置してみてください。すべて同じプレハブから作られたインスタンスです。
注意点やヒント
スライムプレハブを作ろうとしてドラッグしたら、別のオブジェクトの子になっちゃった・・・



ドロップするのはHierarchyじゃなくてProjectウィンドウ!フォルダの上で離すのがコツだよ
また、プレハブの名前はわかりやすい名前にすることをおすすめします。例えば「Enemy_Goblin」や「Item_Coin」のように、何のプレハブなのかが一目でわかる名前が良いでしょう。
よくあるエラーと対処法
エラー: プレハブの色が青くない
- 原因:ProjectウィンドウではなくHierarchyの中にドロップしていた、またはドロップが途中でキャンセルされた
- 対処法:HierarchyのオブジェクトをProjectウィンドウのフォルダの上までドラッグしてから離す。Projectウィンドウに青い箱のアイコンが出来ているか確認する
エラー: シーンのインスタンスを変えたのに、ほかのインスタンスに反映されない
- 原因:シーンに置いたインスタンスだけを変更している(インスタンスの変更は、そのインスタンスだけに効きます)
- 対処法:全部に反映したいときは、Projectウィンドウのプレハブをダブルクリックしてプレハブ編集モードで変更する。インスタンスでの変更を元のプレハブに反映する方法(Overrides)は、次の7-2で説明します
まとめ
- プレハブはゲームオブジェクトの再利用可能な設計図
- 作成するにはHierarchyからProjectウィンドウへドラッグ&ドロップ
- プレハブ(マスター)とインスタンス(コピー)の関係を理解しよう
- 同じオブジェクトを複数使う場合に特に便利
プレハブの基本概念と作成方法が理解できたでしょうか?これでゲーム制作の効率がぐっと上がりますよ!
次のステップ
プレハブの基本を理解したら、次はより実践的な使い方を学びましょう:
- プレハブの編集と全体への反映:プレハブを変更したらどうなるか学べます
- スクリプトからプレハブを生成しよう:スクリプトでプレハブを使う方法
- Unityスタートガイド 目次
コメント
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